昨日は、兵庫同友会中神戸支部3月例会に行ってきました。
海苔の専門店㈱河昌・代表取締役 藤井昌治氏の報告でした。
シャープに勤められていた藤井氏は30歳の時、結婚を機に父親の事業を
継ぐことを決意し河昌に入社。ところが4年後番頭2名が顧客を持って会社
を辞め独立をする事態をきっかけに、次々に困難が待ち受けていました。
そのなかで、ご本人が一番動くきっかけになったのが子供の不登校でした。
何か自分を変えなければいけないと思っていた時、知り合い
に誘われて入った会で役員になったことで転機が訪れます。
頼まれごとはいろんなことを考えずに“はい!!よろこんで”
と受けてみる。するとそこに気づきが生まれる。そして
町内会にも参加、そこでも役をひきうける。そうこうしているうちに海苔
の商売にも繋がっていきずっと右肩下がりの売上も回復してきました。
最初は当事者意識の希薄な2代目でしたが、神様が試練を与えてくれたことにより今
では、色々な会でなくてはならない存在になり、事業も軌道に乗りつつあるとのこと
です。そいえば、物静かですが何があっても初志貫徹、どこか芯の強さを感じました。
自分がひとに頼みごとをした時、何のためらいもなく“はい!!よろこんで”…って受け
てもらったらどんなけ嬉しいことでしょうか。でも、そう簡単には出来ないことです。
それは、これを引き受けることによって、自分の時間が束縛され
るのはいやだとか、損得勘定で世の中を比較しているからです。
人に喜んでもらうのが大切、それが回りまわって大きくなって自分に戻ってくる。まさに
それを実践されている藤井さんのご報告に感銘を受けました。ありがとうございました。