『素晴らしい子供たち』

モーニングセミナーの報告です。
今日は、三原消防署副所長であり堺市ポートボール連盟会長
である 谷口重二様の講話です。

20年前に子供と行った体育館で偶然にポートボールというスポーツに出会い
指導者として手伝うようになる。堺市では30年以上の歴史があり、平成6年に
ポートボール連盟という組織作りに参画し現在連盟会長として2期4年目を勤める。

最初子供たちと対峙した時、気になることがあった。
1つ目は…あいさつが出来ない。
2つ目は…ハイ と返事が出来ない。あごで無言で返事する。
3つ目は…指導者(相手)の目を見て話をしない。

そんな子供たちと最初にしたことは、信頼関係を作ることだという。

こんなエピソードがありました。
ある時ろうあの子供がチームに入ってきたのですが、最初それを知らずに練習をさせていて、運動は
出来るんですが集合、解散という時なぜか行動が一歩みんなから遅れる…不思議に思っていたとこ
ろ、その子のお母さんに「実は耳が聞こえないんです。」…と聞いた時、なぜか涙があふれてきて止ま
らない。なにも知らずにいた自分がふがいなく思い。なれない手話でコミニュケーションをとるのですが
もっと覚えたいと手話の教室に通い勉強しました。後には試合で野球のサインよろしくすべてベンチか
ら指示をしたらその子はすぐ理解し、回りを引っ張って大活躍チームの優勝に貢献した。

信頼関係を結ぶというのは、指導者から子供のほうに近づいていくことが大切です。
子供にちゃんときみの事みているよ…という意思表示をしなくてはいけない。

家で躾はしていると思うんですが、クラブでも躾をするようにしています。
ユニホームはきっちりしなさい。そこにチームの名前書いてるやろ。変なことしてたらハジや!
ええか…ABCやぞ!あたりまえのこと、ぼやっとせんと、ちゃんとせえ!!

そんなふうに6年間やって来て、卒部式のときは涙でぼろぼろになる。
そして、巣立っていった子の公立高校の受験の結果が昨日あったのですが、朝からメールや
電話が鳴りっぱなしその日だけで20人くらいの子からうれしい知らせを聞くことになりました。
指導者冥利に尽きます。ほんとにいい人生です。

最後に谷口重二氏の好きな言葉は『継続は力なり』でした。
これからも、素晴らしい子供たちに元気をもらい、そして勇気を与えてあげていって下さい。
谷口重二さんいいお話を聞かせてもらって有難うございました。ほんまうらやましいわ(笑)